2014年8月5日、6日(英語版は2014年8月22日)に朝日新聞に慰安婦問題の特集記事が掲載されました。このページでは、その内容を分析しながら、必要な資料を集めていきます。
2014年9月30日火曜日
ご愛読者のみなさまへ
朝日新聞と一緒に添えられていたという文章です。
これも書き起こしました。
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ご愛読者のみなさまへ
謹啓
厳しい暑さもようやく和らぎ、秋冷の心地よい季節となりました。いつも朝日新聞
をご愛読いただき、厚く御礼を申し上げます。
さて、過日の記者会見と紙面でもご説明させていただいたところですが、このたびはみ
なさまの信頼を損ねる事態を招きましたこと、深くおわび申し上げます。申し訳ござい
ませんでした。新聞は正確な記事に対する信頼に支えられてこそ成り立つものです。そ
の信頼を大きく傷つけた責任を痛感しております。
会見のあと、たくさんの方々から厳しいお叱りの声が寄せられました。貴重なご指摘
も数多くいただきました。再生に向けた課題として重く受け止め、参考にさせていただ
きます。
福島第一原発事故に関する吉田調書の記事をめぐる取材・報道の問題点や、記
事の影響などについては、弊社の第三者機関である「報道と人権委員会」に審議を申
し入れました。また、慰安婦関連記事の取り消しが遅れたことの影響などについては、
新たに立ち上げる第三者委員会に検証していただくことにしております。いずれも朝
日新聞社外の目で厳しいご審議を仰ぎ、結果はすべて紙面でお伝えいたします。
これとは別に、新しく就任した西村陽一・取締編集担当のもと、社内に「信頼
回復と再生のための委員会」を立ち上げました。朝日新聞の今回の報道が誤った最
大の原因はどこにあるのか、記者教育、研修のあり方を含めて曇りのない目で総点検
し、正確な記事を重んじる報道姿勢を再構築してまいります。
信頼の回復を目標に、再生に向けて会社一丸となって精進してまいります。どうか、
引き続き厳しい目で朝日新聞を見守り、いま一度チャンスを与えていただけますよう、
お願い申し上げます。
末筆ながら、みなさまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
謹白
朝日新聞代表取締役社長
木村 伊量
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