自己紹介

今回の記事をとにかく後に残せるような資料にしたい。

2014年9月1日月曜日

政治動かした調査報道 1994年1月25日(朝日新聞115周年記念特集)

1994年(平成6年)1月25日
朝日新聞115周年記念特集

----------------------------
政治動かした調査報道
----------------------------
戦後補償 忘れられた人達に光
慰安婦・強制連行・・・

 戦後長い間、戦禍の責任をとるべき側から忘れられた人達(ひとたち)がいた。
 旧日本軍に性の道具とされた従軍慰安婦、強制連行の被害者、海外の残留邦人・・・・・。
 近年になって急浮上したこれらの戦後補償問題に、朝日新聞の通信網は精力的に取り組み、その実像を発掘してきた。

----------------------------

(略)
 日本ジャーナリスト会議からJCJ賞を送られた朝日新聞と朝日放送のメディアミックス企画「女たちの太平洋戦争」に、慰安婦問題が登場したのは、翌九一年五月。朝鮮に渡って強制的に慰安婦を送り出した元動員部長の証言に、読者から驚きの電話が何十本も届いた。

 読者同士の紙面討論が延々と続くかたわら、記者が慰安婦との接触を求めて韓国へ出かけた。その年十二月、韓国から名乗り出た元慰安婦三人が個人補償を求めて提訴すると、その証言を詳しく紹介した。年明けには宮沢首相(当時)が韓国を訪問して公式に謝罪し、国連人権委員会が取り上げるに至る。

 千葉の元慰安婦は、山之上記者への私信で、韓国の元慰安婦が重い口を開いたことや、補償への動きが見えたことを喜んでいたが九三年春に亡くなった。

(略)

0 件のコメント:

コメントを投稿